布ナプキンの生地 〜特徴と選び方〜
布ナプキンの素材は、綿(コットン)を使っているものがほとんどです。
綿(コットン)素材の生地は大きく2つに分類できます。
ひとつは織物生地。もうひとつはニット生地です。
布ナプキンの生地の特徴
織物生地について
織物とは、縦糸と横糸を交差させて織ったものです。
織物生地の布ナプキンで代表的なのは、ネル(フランネル)の布ナプキンです。
ネルの他にワッフルやガーゼなども織物生地の布ナプキンです。
写真:白うさぎ(拡大) |
ネル 織り目が詰まっていて、表面は少し起毛、しっかりとした厚みがあります。 わかりやすく言うと、フェルトみたいな生地です。 やわらかくて、ふんわりしていて、厚みがあるから安心感もあります。 多くの布ナプキンで使われている代表的な生地です。 |
写真:すいーとこっとん(拡大) |
ワッフル マス型の凸凹の立体感のある織り生地です。 肌触りの良さが特徴で、夏はさらっとして涼しく、冬は保湿性があって、暖かいという性質を持ち合わせています。 |
写真:bluebell.(拡大) |
ガーゼ 吸湿性や通気性に優れ、洗濯するほどに柔らかくなるガーゼ。赤ちゃん用品にも多く使われています。 他の生地よりも貫通しやすく、吸水力は劣るので、量の少ない日やライナーに適した生地。 夏場におすすめです。 |
写真:月のやさしさ(拡大) |
パイル ループパイル布はタオルでおなじみの生地。吸収力がよいのも納得ですよね。 吸収体として内部に使われることも多いです。 また、touta.はパイル地といってもタオルのようではなく、薄手の毛布のようになめらかでふかふか。 ネルに近い、ストレッチ性のある素材です |
ニット生地について
ニットとは、一本の糸を編んだものです。
ニット生地の布ナプキンで代表的なのは、スムース、ジャージーなど。
その他に、フライス、モダールなどもニット生地です。
ニット生地は適度な厚みがある柔らかく、利用範囲の広い生地です。
起毛がないのでサラッとした肌触りです。
布ナプキンにした場合は季節を選ばず利用できると思います。
スムース 写真:すいーとこっとん(拡大)
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モダール 写真:サニーデイズ(拡大) |
布ナプキンの生地の選び方
織物生地とニット生地、どちらが良いの?
布ナプキンの多くに使われている「ネル」のような毛羽立ちのある生地は、ふんわりとして暖かく使用感が良いです。
しかし、量の少ないときは毛羽立ちのせいでちくちくと肌あたりが悪く感じたり、夏場には蒸れを感じることも。
特にカブレを理由に布ナプ生活をスタートされた方に、ちくちく感じる方が多いようです。
同じ織物生地でも「ワッフル」や「ガーゼ」などは、起毛がなくサラっとしていて、肌がこすれる感じはありません。
しかしながら、生地が薄く吸収力に劣るので、軽いとき向けという感じです。
ニット生地は、起毛がなく、肌触りはなめらかで良いです。
しかし、生地の薄さを防水布や吸収体などで補う必要があります。
また、伸縮性のある生地ですので、布ナプキンの洗濯を繰り返すと、伸びたりゆがんだりといった変形が早いような気がします。
いずれの生地も、どれが良いとは一概には言えません。
それぞれの方の好みによるところが多いです。
生地の特性を理解していただき、いろいろと試してみてください ^-^
量によって、日によって、好みによって… いろんな布ナプキンを使い分けるのも楽しみのひとつですよ。
オーガニックコットン
オーガニックコットンとは、殺虫剤、除草剤、枯れ葉剤などの化学合成農薬や化学肥料を3年以上使わない土壌で栽培した原綿を使っています。
さらに、各工場で出来るだけ化学薬品を使わずに処理した糸や生地で、肌と地球に優しい素材です。
色はちょっとブラウン。
白い綿は、人間が作り出したものらしいです。